「NISA損切り民」という言葉をよく見かけるようになりました。
相場が下がると不安になり、せっかく始めた投資を手放してしまうというのは、同じ投資をしている身からすると気持ちはよく分かります。
資産が減っていくのを見るのは、誰だって怖いものです。
ですが、インデックス投資においてその行動は、長期的に見てほぼ確実に「負けパターン」です。
私の場合、下げ相場で不安になったときは、名著「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダムウォーカー」を読み返すようにしています。
なぜ人は暴落で売ってしまうのか
結論から言うと、理由はシンプルで人間の心理がそうさせているからです。
行動経済学には「プロスペクト理論」という考え方があります。
これは簡単にいうと、人は合理的に判断できず、感情に強く影響されるというものです。
「損したくない」が判断を狂わせる
この理論の中でも特に重要なのが「損失回避バイアス」です。
人は、利益の喜びよりも損失の痛みのほうを、何倍も強く感じることがわかっています。
その結果、投資ではこうなります。
- 下がる → 不安になる
- さらに下がる → 怖くなる
- 売る → 安心する
そして残念なことに、底(一番安いところ)で売ってしまうという最悪の流れに陥りがちです。
インデックス投資は「ミスをしないゲーム」
ここで思い出したいのが「敗者のゲーム」の考え方です。
この本の本質は一言でいうと、投資はミスをしない人が勝つゲームということ。
テニスのアマチュア戦のように、「すごいショットを打つ人」ではなく「ミスをしない人」が勝つのと同じです。
投資で重要なのは、「うまくやることではなく、ミスをしないこと」なので、暴落時の売却はその最大のミスと言えます。
市場は予測できない
さらに「ウォール街のランダムウォーカー」では市場は基本的に予測できないと語られています。
もし本当に暴落の底や天井が分かるなら、誰も苦労しません。
しかし実際には、短期の値動きはほぼランダムで、プロでも当て続けることはできません。
だからこそ、タイミングを取ろうとする行為そのものがリスクになります。
暴落時にやるべきことはシンプル
ではどうすればいいのか。
答えはシンプルに「何もしない」です。
理由は2つ。
- 安く買えるチャンスになる
- 市場は長期的に回復してきた実績がある
短期では下がっても、長期では成長してきたのが株式市場です。
市場がどうであろうと、淡々と積み立てを続けるのが得策です。
私が握力を保つためにやっていること
とはいえ、頭では分かっていても不安になるのが人間です。
だから私は、
- 敗者のゲーム
- ウォール街のランダムウォーカー
を読み返して、

「これは感情の問題だな」
と自分を客観視するようにして、心を落ち着けるようにしています。
実際、何度かの下げ相場を経験するたびに、投資握力が高まっていきました。
まとめ
暴落時にインデックス投資で最も重要なのはやめないことです。
最大の敵は「損失回避バイアス」です。
「自分は必ず不安になる」と知っておくことで、いざという時の行動に差がつきます。
- 売る人 → 損失を確定させる
- 耐える人 → 将来のリターンを得る
このことを忘れずに、長期投資を続けることが肝要です。

そのためにも「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダムウォーカー」を読むことをおすすめします。
以上、参考になれば幸いです。
