FIREのために節約して人生楽しい?という人へ

節約 vs 浪費 雑記

FIREや資産形成を志す人に対して、

「若いうちにしかできない経験を軽視して、投資ばかりにお金を回すのはどうなのか」

という意見を耳にすることがあります。たしかに一理ありますが、私は

「ただお金を使えばいいという話でもない」

と考えています。

ここでは賛否の意見と、私自身の考え方を整理してみます。

「投資ばかりは良くない」という意見

「若いうちから投資ばかりして、お金を使わないのは良くない」という意見は、大別すると下記のような感じでしょうか。

  1. 若さでしか得られない体験を逃す
    旅行や留学、スポーツやライブなどは、若い時期だからこそ楽しめるもの。投資に偏りすぎると、そうした体験を失うことがあるのでは?という意見。
  2. 健康や人間関係への投資も必要
    食事や運動、学び、人付き合いは将来の自分を形づくる重要な投資である。これを削りすぎると健康を損なったり孤立してしまうのでは?という意見。
  3. 投資成果は不確実
    市場に絶対はない。現在の楽しみをすべて我慢して未来に賭けるのは、精神的にもリスクがあるのでは?という意見。

一見するともっともらしい主張に見えますが、果たして本当にそうでしょうか。

大事なのは「家計管理」と「バランス」

私自身は「投資ばかりは良くない」という意見に部分的に賛成です。

ただし、問題はお金をどう使うかを管理できているかどうかだと思います。

  • 家計簿をつけて無駄な支出を減らす
  • 浮いたお金は「自己投資」や「本当に楽しいこと」に使う
  • 余った資金を「将来資産」に回す

このサイクルを回すことで、今の生活と将来の安心を両立できると考えています。

むしろ偏見かもしれませんが、「お金を使わないのは良くない」と言う人ほど、実際には家計管理が甘く、何にお金が消えているのかわからないまま過ごしている気がします。

大切なのは「ただ我慢しない」でも「投資に全振り」でもなく、自分の価値観に基づいた数字管理です。

極端な場合のデメリット

投資へ全振りした場合と浪費に全振りした場合のそれぞれのデメリットをあげると、下記のような感じでしょうか。

投資ばかりに偏ると…

  • 現在の満足度が低く、毎日がつまらなくなる
  • 交際費や趣味を削り、人間関係が希薄に
  • 食費や健康関連を節約しすぎて体調を崩す
  • お金を使うことに罪悪感を持ち、資産を築いても楽しめなくなる

浪費ばかりに偏ると…

  • 将来の貯蓄がなくなり、不安に追われる
  • 贅沢に慣れて生活コストが膨らみ続ける
  • 家計管理をしないまま、お金が消えていくだけ
  • 「投資していれば…」と将来後悔しても手遅れになる

バランス型のメリット

前述のように極端な場合ではなく、バランスをとることで下記のようなメリットが生まれると思います。

  • 今の生活を楽しみつつ、将来への備えもできる
  • 「投資」と「消費」の両方に納得感があり、後悔が少ない
  • 家計管理によって支出が見える化し、満足度が高まる

お金の使い方を考えるとき、私は 「消費(浪費)」と「投資」 を意識して区別するようにしています。

節約や投資を批判する声への私の考え

少し強い表現になりますが、投資批判に対する私の考えを述べます。

経験を犠牲にして投資しているわけではない

まず大前提として、投資家が皆「経験を犠牲にしてまで節約している」わけではないと思います。

少なくとも私の場合は、必要な経験や楽しみにはお金を使いながらも、無駄な浪費を避けているだけです。旅行も人付き合いも趣味も、計画的にやれば十分楽しめます。

つまり「投資する=経験を犠牲にする」というのは、極端で的外れなレッテル貼りなのです。

批判ではなく嫉妬

さらに言えば、「経験が大事」と言って批判する人の多くは、実際には自分のお金の使い方を正当化したいだけだと思います。

「今しかできない」と言いつつ、ただ衝動的にお金を使いたいだけ。あるいは、倹約しながら投資を継続している人を前にして、自分にはできないストイックさへの嫉妬心が働いているようにも見えます。

将来の選択肢が考慮されていない

重要なのは、未来の自分も「経験する存在」であるという視点です。

20代や30代の経験が大事なのと同じく、40代や50代にも豊かな経験は待っています。

その時に経済的基盤がなければ、選択肢は狭まります。

逆に若いうちから資産を築いておけば、将来も心からやりたいことに挑戦できます。

「今しかできないこと」ばかりを強調するのは、未来の自分を切り捨てることにほかなりません。

投資と経験は二者択一ではなく、両立できるものです。むしろ冷静に投資を続けることこそが、未来の経験の幅を大きく広げると思います。

まとめ

  • 投資ばかりでも浪費ばかりでも、どちらも極端だとデメリットが大きい
  • 家計管理をベースに「自己投資・消費・将来資産」をバランスよく配分するのが理想
  • 投資と消費は対立ではなく、うまく組み合わせれば人生を豊かにできる

「今」と「未来」の両方を大切にする。これこそが、FIREを目指すうえでも日常生活を楽しむうえでも、一番大事なお金の使い方ではないでしょうか。

時間を戻すことはできないので、のちのち後悔しないように、自分自身の考えを持つことが大事だと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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