インデックス投資は「やることがない」で合ってます
インデックス投資は、証券口座を開設して積み立て設定をすれば、あとは自動で毎月コツコツ資産形成を続けるだけです。
そのシンプルさゆえに、

これで本当にいいの?

もっとほかにやることはないの?
と感じることがあります。しかし、

このやることがないという状態こそが、実は最も理想的な状態なのです。
「退屈」を感じるときにありがちな落とし穴
淡々と積み立てるだけなので、変化や刺激が少なく退屈に感じるのは自然なことだと思います。
その結果、「もっと効率よく資産を増やす方法があるのでは?」という誘惑に駆られ、
- 💣コア・サテライト戦略と称し、個別株やテーマ型投信/ETFに手を出す
- 💣FXや先物、仮想通貨などのリスクの高い投資に手を出す
といった行動に走ってしまいがちです。
しかし、こうした投資は短期的には成果が出る場合もありますが、長期的にインデックス投資を安定して上回ることは非常に難しく、資産を減らすリスクが高まります。

長期的には、インデックス投資にほぼ勝つことはできません。欲を出さず、淡々とインデックス投資を続けましょう。
退屈さに耐えるコツ
投資の目的を明確にする
インデックス投資が最強の投資手段であると学び、実践していても、時が経つにつれてその信念が揺らいだり、薄れてしまうことがあります。
FIREや老後資金など、なぜ投資をしているのかという目的を定期的に振り返り、初心を忘れないようにしましょう。

私は定期的にインデックス投資に関する書籍を読み返すようにしています。
最初は運用状況を頻繁に確認しない
積み立て投資を始めてから数年間は、元本が少ないため運用利益もあまり増えず、運用状況を頻繁にチェックしても投資の効果を実感しにくいものです。
そのため、かえって退屈さや物足りなさを感じやすくなってしまいます。
運用状況の確認は、多くても月に1回程度にとどめておくとよいでしょう。

投資を始めたばかりのうちは、短期的な価格変動に一喜一憂し、許容リスクを超えて買い増したり、焦って売却したりと悪手を打ちがちです。
そういう意味でも、運用状況はできるだけ見ないほうがよいと思います。
SNSで見る「派手な成功話」に目が向いてしまう心理
インデックス投資は堅実で地味なため、SNSやネットで見かける「短期間で大儲けした」という派手な成功話に目を奪われることも多いでしょう。
こうした成功例は大変魅力的に映り、心理的な快感や「自分もああなりたい」という願望を強く刺激します。
しかし、SNSに溢れるのは成功例だけで、失敗や損失の話はあまり表に出てきません。

いわゆる「生存者バイアス」というものですね。
成功者が溢れかえっているように見えるのは錯覚です。
実際には、目に見えない失敗者が大勢います。
この情報の偏りによって、「自分もすぐに大きく増やせるはず」という過度な期待や焦りが生まれ、インデックス投資の地味さに飽きてしまい、リスクの高い投資に手を出してしまう人が多いのです。
SNSの誘惑に負けないためのマインドセット
- 投資はギャンブルではなく資産形成の手段だと自覚する
- 短期の派手な成功話は「エンタメ」と割り切る
- 長期的に多くの投資家がインデックスに勝てていない事実を知る
- 自分の目標や期間に集中し、SNSのノイズを切り離す
まとめ
インデックス投資は地味で退屈ですが、だからこそ長期的に安定した資産形成が可能です。
一方で、SNSで見かける派手な成功話は魅力的に映るため、心が揺れることもあるでしょう。
しかし、その誘惑に負けず、自分の目的をしっかり持ち、淡々と続けることが成功への一番の近道です。
「退屈さ」と「SNSの誘惑」両方に耐えることが成功の鍵だと思います。

「もっと動きたい」「他の投資も試したい」と思う気持ちは自然なことですが、長い目で見て焦らず、これまでどおり毎月の積み立てを続けていきましょう。