投資詐欺にだまされない5つのチェックポイント【年利数十%なんてないよ】

投資詐欺 資産運用

最近もニュースで話題になる投資詐欺。老後資金の準備や資産運用を考える人が増える中、「必ず儲かる」という甘い言葉にだまされる被害が後を絶ちませんよね。

この記事では、なぜ投資詐欺にだまされてしまうのか、よくある手口、そして投資詐欺を見抜くためのチェックポイントを解説します。

なぜ投資詐欺にだまされてしまうのか?

投資詐欺の被害者は、決して「リテラシーの低い人」だけではありません。

真面目に将来を考えて資産を守りたいと思っている人でも、巧妙な誘い文句に乗せられてしまい被害にあってしまうことも。

心理的な隙を突く詐欺師のテクニック

詐欺師は人間の心理を研究し、次のような感情を利用してきます。

  • 生活を少しでも楽にしたいという欲望
  • 他人が成功しているなら自分もという同調心理
  • 特別扱いされたいという優越感

    「特別感」や「信頼関係」を利用する巧妙な勧誘

    「あなたにだけ特別に紹介します」といった言葉や、友人・知人を介した紹介で安心感を持たせるのも典型的な手口です。

    投資詐欺ではなくても「マルチ商法」なんかの勧誘も同様ですね・・・

    よくある投資詐欺の手口とは

    詐欺電話

    投資詐欺の典型的なパターンを紹介します。

    1. 「必ず儲かる」と断言する
      投資には必ずリスクがつきものです。それなのに「絶対に損しません」「元本保証で年10%」といった言葉を使うのは、ほぼ間違いなく怪しい案件です。
    2. 高すぎる利回りをうたう
      日本や世界の株式市場全体に投資した場合、長期の平均リターンはおおむね年4〜7%程度と言われています。
      それを大きく上回る「年20%保証」「毎月5%配当」などは、現実的にほぼ不可能です。
      金融リテラシーが低い人はこうした指標を知らないため「そういうものか」と信じてしまいがちですが、基準を知っていれば違和感を持てます。
    3. 有名人や著名人の名前を利用する
      「この人も投資しています」「テレビでも紹介されました」といった宣伝手法。
      実際には無関係で、名前や写真が勝手に使われていることも多いです。
    4. 早く契約させようと急かす
      「今だけ」「人数限定」「今日中に決めれば特典がある」といったセリフで、冷静に考える時間を与えません。
      冷静に比較検討する余裕を持たせないのは、詐欺の常套手段です。

    「有名人や著名人の名前を利用する」や「早く契約させようと急かす」は投資や詐欺に限らず、お金を出させようとする人たちの手段ですよね。冷静に判断しましょう!

    現実的な利回りと怪しい利回りの違い

    投資対象年平均リターンの目安コメント
    定期預金0.002〜0.2%元本保証だがほぼ増えない
    日本国債(10年)約0.7〜1%安全性は高いがリターンは低い
    世界株式インデックス約4〜7%長期的な資産形成に現実的
    投資詐欺がうたう利回り年10〜50%以上ほぼ不可能。騙すための数字

    年7%を超える案件は要注意!

    投資詐欺を見抜くための5つのチェックポイント

    投資話を持ちかけられたら、次の項目を冷静に確認しましょう。

    1. ✅「必ず儲かる」と言われていないか?
    2. ✅利回りが現実離れしていないか?(目安は年5〜7%以上なら要注意)
    3. ✅勧誘してきた人は金融庁に登録されている業者か?
    4. ✅公式の資料や契約書が整っているか?
    5. ✅「急いで決めて」とプレッシャーをかけられていないか?

      一つでも当てはまれば、すぐに契約せず、立ち止まって調べることが大切です。

      必ず儲かる・元本保証は要注意

      リスクゼロの投資は存在しません。保証をうたう時点で不自然です。

      利回りは年5〜7%を超えると危険信号

      インデックス投資の長期平均リターンを基準に考えましょう。

      それを大きく上回る案件は、まず疑ってください。

      金融庁登録業者かどうかを確認する

      金融商品取引業者は、金融庁の公式サイトで登録状況を確認できます。

      無登録の業者は絶対に避けましょう。

      公式資料や契約書があるかをチェック

      資料が曖昧だったり、契約内容が口約束ばかりなら信頼できません。

      「急いで決めろ」というプレッシャーを疑う

      冷静に考える時間を与えない話は危険です。

      急がされる時点で、断る勇気を持ちましょう。

      1つでも当てはまれば「危険信号」です!

      投資詐欺にあわないために大切な心構え

      投資にはリスクがあるのが当たり前。高すぎるリターンや都合の良い条件が揃った投資話は存在しないという基本を忘れないことが重要です。

      また、「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険です。詐欺師は相手の欲望や不安を巧みに利用してくるため、誰でも被害に遭う可能性があります。

      お金につられて罠にかかる人

      せっかく資産を築いても、それを守れなければ、これまでの努力が水の泡になってしまいます。

      まとめ:投資詐欺を避けて資産を守ろう

      投資詐欺は、「必ず儲かる」「高利回り保証」といった甘い言葉から始まります。

      典型的な手口やチェックポイントを知っておくだけで、多くの詐欺は見抜けます。

      正しい知識を身につけ、信頼できる投資方法を選べば、資産形成は安全に進められます。

      大切なお金を守るために、疑わしい投資話には冷静に対応していきましょう。

      投資詐欺に遭わないためには、シンプルに証券会社で購入できる商品だけに投資するのがよいと思います。

      以上、参考になれば幸いです。

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